目次
おはようございます!レンレンです!
舞台や映画、ダンスなどのパフォーマンス
その作品で自分の役が貰えるとワクワクしますよね!
今回はその役を演じるにあたって、台本をどう読んでいけばいいのか?
その事についてお話しします
大事なことはこの3つです
・作品の本筋を理解する
・自分の役割を理解する
・背景や状況を理解する
この3点です
では具体的に作品を見ながら進めていきましょう!
題材は皆さんご存知
桃太郎
演じる役は、
犬
この設定でいきましょう
こんな方にオススメ
・これからお芝居を始める方
・台本を読むという意味が分からない方
・台詞をただ覚えれば良いと思っている方
・スランプに陥ってる方
・役作りというものに興味がある方
こういった方にオススメです!
台本の読み方
自分の役を理解する為には台本を読み込む必要があります
自分の役のこと、役作りに必要なものの多くは台本の中にあります
そこで最低でも台本を3回読んで下さい
これは自分が出ているところだけではなく
最初から最後まで通して読んで下さい
そして次の事を意識して読んでみて下さい
1回目は観客として読む(作品の本筋を理解する)
2回目は物語の中での役割を考える(自分の役割を理解する)
3回目は自分の役の背景や状況を考えながら読む(背景や状況を理解する)
この後、理由を説明していきます
1回目 観客として読む
1回目は唯一お客様と同じ状況です
これから誰が出てきて、どんな物語かまったく分かりません
物語を知るために読みましょう
物語を読み終わったらその話を一言で表してみましょう
例えば桃太郎なら
桃太郎が鬼を退治しに行くお話
です。
できるだけ「短く簡潔に」まとめましょう。
もちろん
ドンブラコと流れてきた
キビダンゴをあげて仲間を増やした
などありますが、これらはあくまで設定や手段です
まず大事なのは物語の核となる部分を理解することです
この部分が分かった上で次のステップに移るとスムーズに進めることができます
2回目 物語の中での役割を考える
2回目に読む時には自分の役の役割は何かを考えます
1回目に読んで分かった
桃太郎が鬼を退治しに行くお話
という本筋の中にどう絡んでいくか?
という事を考えていきましょう
ではそもそも主人公(桃太郎)の目的は何でしょう?
それは
鬼を退治する
です
そしてお話の流れは
その目的の為に家を出る
その目的の為に仲間を集める
そしてあなた(犬)と出会う
という流れです
では自分の役割は何でしょう?
桃太郎の仲間
強い鬼を倒す為の仲間
「キビダンゴ→仲間」の流れを作る
キビダンゴを貰う→仲間になる
の構図の1発目
このお話の中のルールを提示する役割と言えますね
三匹の仲間の中での役割
これは演出家にもよると思いますが、三匹の仲間のバランス、その役割がどんな関係性かを考えます
例えば、桃太郎を大将として
犬:戦闘 猿:頭脳 キジ:偵察
という役割が与えられたとしましょう
役割が戦闘なら強くなければなりません
体を鍛える
アクションのレッスンを受ける
などの必要があるかもしれません
また、自分の中で
犬は従順で頭が良い。スマートな感じに演じよう!
と思っても演出家が上記のイメージで演出していると
もっと情熱的に演じて
というダメ出しが出るかもしれません
自分の(主観的な役の)イメージと演出家の(客観的な)役のイメージがズレていることが原因です
本人は一生懸命考えて演じているのに
一向に良くならない
ダメ出しがなくならない
というのはこういったところが原因の場合があります
このように客観的に自分の役の役割を知ることは、これから役作りをしていく上で大事なことになります
また役作りをする過程で本筋から外れにくくなります
3回目 自分の役の背景や状況を考える
ここからが皆さんがイメージする役作りの部分だと思います
1番大変で1番楽しい部分です
今まで考えてきた
本筋(桃太郎が鬼を退治しに行くお話)
役割(物語の中での役割)
を踏まえた上で、役を深めていきましょう
背景(なぜそれをするのか?)
そもそもなぜ桃太郎の仲間になるのでしょう?
理由は詳しく書いてありません
自分で想像を膨らませ、考えてみましょう
仮説その1 キビダンゴのお礼(命の恩人)
キビダンゴ1個で命をかけてついていくでしょうか?
でもお腹がペコペコで死にそうだったら?
そこでキビダンゴを貰った
桃太郎は命の恩人です
命の恩人には、命をかける価値があるかもしれませんね
仮説その2 鬼に恨みを持っている
鬼は人間の村だけではなく、他の動物の縄張りも荒らしていたのかもしれません
そこで大切なものや仲間を失った過去があるのかもしれません
その復讐心が仲間に加わった理由かもしれません
仮説その3 キビダンゴ、ヤバい食べ物説
キビダンゴには動物たちを魅了する何かが含まれている
食べると病みつきになってしまう…
などなど
行動には必ずそこに至る理由(背景)があるはずです
そこがハッキリすると台詞や行動が腑に落ちてグッと演じやすくなります
状況(与えられた状況)
演じる上で状況は重要な要素になってきます
その与えられた状況で私は何をするのか?
その状況でどう思うか?何を感じるか?
この問いかけを持ち続けることで、役がグッと身近なものになってきます
例えば
あなたは鬼ヶ島で鬼と対峙しています
あなたはどうしますか?
この場合の与えられた状況は
・鬼ヶ島という敵地
・大勢の鬼たちとの戦いの真っ最中
・その1匹に対して時間をかけると敵の仲間が集まってくる可能性がある
・相手は自分より大きい
・相手は武器(金棒)を持っている
・自分の武器は、鋭い爪と牙
・別の場所では仲間がそれぞれ鬼と戦っている
あなたはどうしますか?
この状況ではあなたはいろいろな事を考えるでしょう
戦いの真っ最中(命のやりとり)という緊張感
敵はどう動くか
一撃で倒す(首に噛みつく)為の方法はないか
味方は大丈夫だろうか
台本には
鬼との戦闘
としか書かれていないものが与えられた状況によって具体的になっていきます
台本に書かれている瞬間だけを切り抜くのではなく、
そこに至った背景や状況をしっかり把握する
これが分かると、そのシーンでの存在感がグッと増していきます
もっと身近な例を出してみましょう
あなたが朝起きた時をイメージして下さい
台本には
(あなたが)目を覚ます
としか書いてありません
しかし与えられた状況が
・前日オールで飲み過ぎて二日酔い
・大事なオーディションの当日の朝
・なんてことのない、いつもの朝
どうでしょう?
与えられた状況が変わるだけであなたの演技は変わってきませんか?
まとめ
今日のお話をまとめましょう
台本を読むことで
・物語の本筋は何か
・あなたの作品の中での役割は何か
・そして与えられた状況の中であなたはどう行動するか
ということが分かります
この問いかけに応えられるように何度も何度も台本を読んでください
そしてその問いかけに対する答えがハッキリしてきた時
あなたの演技は劇的に変わります
演じるのではなく、役を生きることができるのです
この記事が少しでもあなたのお役に立てる事を願っています
そもそも台本が覚えられない!という方は
台本の覚え方~3つの方法~
こちらで覚える方法を紹介してます
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