おはようございます!レンレンです!
今度オーディションを受けるんだけど何をすればいいの?
何もする必要はない!気合いでいってこい!
というわけにはいきません(笑)
気合いはもちろん大切ですがそれ以上に大切なのは
事前の準備
これで勝負は決まります
こんな方にオススメ
・近いうちにオーディションがある方
・いざという時、緊張してしまう方
・なかなか役を勝ち取れない方
などにオススメの記事になってます
オーディションに受かるための心構え
準備編
事前の準備が大切なんて言われても具体的になにをすればいいの?
オーディションの課題は作品の中の1シーンを抜粋して行われることが多いです
渡される課題は紙1枚ということはよくあります
ではその1枚の中で何をどうすれば良いのでしょう?
噛まずにしゃべれるようにする?
抑揚をつけてハキハキしゃべる練習をする?
その前にやるべきことは
役について理解すること
です
役を理解する上で考えるべき点は以下の3つです
- 自分(役)が何者なのか
- 台詞を話す前の状況
- 台詞を話した後どうしたいか
現在・過去・未来の自分を繋げていくことでその役がリアルになっていきます
1つずつ見ていきましょう
自分(役)が何者なのかを把握する
まず自分が何者なのか考えましょう
- 名前は?
- 年齢は?
- 職業は?
- 家族構成は?
- 出身は?
- どんな性格?
- etc…
などなど
過去に上演された作品なら、自分が演じる役についてしっかり調べましょう
もしも新作で世の中にまだ戯曲がない場合は、妄想で大丈夫です
自分が思い描いた登場人物を具体的に作り出しましょう
台詞を話す前の状況を考える(与えられた状況)
課題の台詞を言う前に何があったのか?を整理してみましょう
「大丈夫」
と言う台詞でも
- 友達を庇ってケガをした。心配かけまいとする「大丈夫」
- 病気で死にそう、でも最後は笑顔で別れたいから必死のウソをついて「大丈夫」
- 部下がミスをした。本当は許せないけど立場上言うしかない「大丈夫」
それぞれ台詞の前の状況が違うので、「大丈夫」という台詞のニュアンスが変わるはずです
その台詞を言う前の与えられた状況をしっかり整理して、その状況にあった台詞を言いましょう
与えられた状況については
でも詳しく説明しています
台詞を話した後どうしたいかを考える
人の行動には、目的があります
その目的を達成するために行動を起こすのです
課題の台詞も何かを達成するためにしゃべっています
その台詞を言うことで何が起きるのか?
何を起こしたいのか?
その目的を明確にすると台詞がグッと真実味を帯びていきます
例題:台詞課題ハムレットよりハムレット
例えばハムレットの台詞が課題だったとしましょう
生か、死か それが疑問だ
どちらが男らしい生き方か
じっと身を伏せ、
不法な運命の矢弾を堪え忍ぶのと
それとも剣をとって、
押し寄せる苦難に立ち向かい
とどめを刺すのに後には引かぬのと
一体どちらが
新潮文庫 ハムレット 福田恆存 訳 より引用
1つ1つ整理していきましょう
自分が誰なのか
- 名前:ハムレット
- 年齢:諸説あり 今回は30歳とする
- 職業:デンマークの王子
- 家族構成:母と母の再婚相手の義理の父
- 出身:デンマーク
- 性格:思慮深く、熱い男 家族思い だからこそ父の死後その弟とすぐ再婚した母を許せない
台詞を話す前の状況を考える
自分の父が突然亡くなった
父の死後、すぐに母と結婚したクローディアス(父の弟)に不信感を持っているし、再婚した母を軽蔑している
こんな状況に自分も気分が沈んでいる
そんな時、父の亡霊が現れ、母の再婚相手で父の弟であるクローディアスに殺されたと告げられる
真実かどうかは分からない
だが真実だとしたら、クローディアスは父の仇である
台詞を話した後どうしたいかを考える
自分の考えを整理して答えを出したい
本当は自分の中に答えはある
復讐したい
男として父の仇を取りたい
その決心をしたい
生か死か それが疑問だ…
おっ変わってきたね~
この解釈はあくまでレンレンの解釈です
ここにあげたことを踏まえて台詞を言ったとしたら
あなたの台詞は話す前の呼吸から変わってくると思います
そして抑揚を無理につけなくても自然と抑揚のついたしゃべり方になっていると思います
オーディション当日編
オーディション当日です
期待と不安が入り混じった朝を迎えることでしょう
そんなオーディション当日に考えるべきことは
- 今まで練習してきたことを信じる
- 周りは関係ない 自分のやるべきことに集中する
- 始まる前の呼吸を大切にする
今まで練習してきたことを信じる
今までコツコツと積み上げてきた成果を発揮する時です
おそらく多くの方が緊張状態になると思います
練習してきた80%を出せたら良い方です
逆にオーディション当日に練習してきた以上の実力は出せません
当日は腹を括って今まで努力をしてきた自分を信じてオーディションに挑みましょう
もっと言えばここで
やれるだけのことはやった
こう言えたら、どんな結果であれ、しっかり自分の実力を発揮できると思います
周りは関係ない 自分のやるべきことに集中する
自分と同じオーディションを受ける人の中には自分よりもキャリアや実力がある人がいるかもしれません
でもあなたは気後れする必要はありません
オーディションは
上手いから受かるわけではない
からです
どんなに上手くても演出家が求めているものと違ったら受かりません
逆に多少実力が足りなくてもキャラクターがピッタリなら受かる場合もあります
だからあなたはあなたがやってきたこと、考えてきたことを信じて堂々と演じれば大丈夫です
Do my bestを尽くしましょう
始まる前の呼吸を大切にする
台詞を話し出す前のブレスをしっかり取りましょう
呼吸には人の想いが入ります
緊張したまま浅い呼吸をしてしまっては緊張したあなたしか出てきません
落ち着いて、その状況にあった役のブレスを取りましょう
慌てる必要はありません
あなたが始めるまで何も起きません
主導権はあなたが持っています
自分の準備を整えて、堂々と演じてください
よくある質問
台詞は覚えていった方がいいですか?
必ずしも覚える必要はありません
しかし何度も課題を読んで練習したら勝手に覚えてしまうと思います
当日忘れてしまって慌てるくらいならしっかり覚えることをオススメします
台詞を覚えるのが苦手という方は
台本の覚え方~3つの方法~
という記事で台本の覚え方をご紹介していますので参考にしてみてください
その役の格好をした方がいいですか?
その役の格好をすることで、新たな発見が見つかることはよくあります
役作りの一環でその役が着そうな服を着ることは良いことだと思います
オーディション当日に関してはその演出家が何を求めているかで変わってくるので一概にこうだ!とは言い切れません
完成されたものを求める演出家か、素材を求める演出家かで結果は変わってくるでしょう
なのであなたはあなたのイメージするその役を思い切って表現しましょう
そのために衣装が必要ならば用意すればいいと思います
どうせ見た目がいい子が受かるんでしょ?
見た目の良さは大きな武器です
しかし途中で書いたように「キャラクターにハマるかどうか」も大きな要素になるので、必ずしも見た目がいい人が合格するとは言い切れません
まとめ
今日の内容をまとめましょう
オーディションが決まったら
・入念に準備をする
- 自分(役)が誰なのか
- その直前の状況は?
- その後どうしたいのか?
こういったことを念頭に置きながら課題に向き合いましょう
・当日はやってきてことを信じて思い切って役に飛び込む
- 努力をしてきた自分を信じること
- 周りのことは気にしない
- 呼吸をしっかりして自分の間合いで始める
これだけの準備と当日の集中力をもってすればあなたの実力を十分に伝えることができるでしょう
もし受からなかったとしても、それはたまたまキャラクターにハマらなかっただけのことです
それはあなたのせいではありません
前を向いて次のオーディションに備え、コツコツと努力を続けましょう
あなたが光り輝く舞台で活躍する日を楽しみにしています
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