目次
大きい声が出せないよ
そういうときは腹から声を出すイメージをするといいよ
腹から声を出すってどういうこと?
声は口からしか出なくない?
大きな声を出すときの常識「腹から声を出す」
お腹から声を出すイメージをして〜
丹田(おへその下あたり)を意識して〜
大きな声を出すときのアドバイスでよく言われる「お腹」
でも意識してと言われても抽象的過ぎて
じゃあ具体的にどうすればいいの?
って思ったことはありませんか?
結論から言うと
声はお腹から出ない
だけど
大きい声を出すにはお腹の力が必要
です
声を出すメカニズムと一緒に
なぜ「お腹から声を出せ」
と言われるのか考えていきましょう
結論:声はお腹から出ない!
えっ?
じゃあどこから出てくるの?
声のメカニズム
声は
肺から息を流して
その息が声帯で振動して原音(ビーという音)が生み出され
口の中で音を作って(「あ」とか「え」とか)
そのできたものが言葉として出てきます
つまり
お腹は声を出すことには全く関係ない
ということです
なぜ腹から声を出すと言われるの?
えぇ〜!
じゃあなんでお腹から声を出すなんて言われてるの?
それは
大きい声を出すためにはお腹の力を借りる必要がある
からです
お腹の力が何に使われているのかを見ていきましょう
空気を押し出すお手伝い
声を出すためには息を流す
と言いました
大きい声を出すためにはその息を
- いっぱい吐く
- 素早く吐く
この2つのパワーが必要です
これをやるためにはお腹の力が必要になります
ホイッスル型の笛を吹くことを想像して、息を吐いてみてください
キチンと笛を吹こうとすると息をいっぱい素早く吐きませんか?
そのときにお腹を外側に張っていませんか?
この時のお腹が「お腹に力を入れろ」と言われたときに使うお腹です
では今度はその笛を出来るだけ息を吐かずに吹こうとしてください
弱々しい息が抜けるだけで音になりません
次にゆっくり笛に息を吹いてください
中のコルクがゆっくり動くだけで音になりません
声も一緒です
息をしっかり素早く吐くことでその勢いに乗って大きな声が出せます
しかし、息の量が足りなかったり、息のスピードが遅いと上手く大きな声が出せません
仮に出せたとしてもそれは声帯に負担がかかるので、長く保ちません
酷い場合は声帯を痛めて声がさらに出なくなります
- 大きな声を出すために
- 息をいっぱい素早く吐くために
- お腹に力を入れる
これが1つ目の理由です
姿勢を良くして身体が共鳴しやすくする
お寺の鐘が鳴っているのを見たことがありますか?
長い木の棒に突かれて
ボォーーーーン
このとき、音が遠くまで届きます
それは鐘の本体が響いているからです
木の棒と鐘が当たった音が鐘の中で共鳴しているんです
これがもしお寺の鐘と同じ形のコンニャクだったらどうでしょう?
グニャ
っとなっておしまいです
人間の声も声帯で作られる音はそれほど大きくありません
声帯でできた音が、身体の中で響くから大きな音となって出てくるのです
では響く身体とはどういう状態か
それは
ほどよく緊張した状態の身体です
全身の力が抜けているとさっき言ったコンニャクの状態なので響きません
逆に力み過ぎていると鐘の部分を手で押さえているのと同じ状態なのでこれも響くことを邪魔してしまいます
腹筋で身体を支えて真っ直ぐ立つ
この時のお腹が「お腹に力を入れろ」と言われたときに使うお腹です
- 大きな声を出すために
- 身体を真っ直ぐ支えるために
- お腹に力を入れる
これが2つ目の理由です
大きな声を出すためのお腹とは(まとめ)
今回の記事をまとめると
声はお腹から出ない
大きい声を出すにはお腹の力が必要
声を出すために必要なお腹の力とは
- 息をいっぱい素早く吐くためのお腹の力
- 身体を共鳴させるために身体を真っ直ぐ支えるためのお腹の力
このようになります
仕組みを理解した上で行うのと
ただ言われただけでなんとなくやるのでは出てくる結果が変わってきます
特に大きな声を出すという点では
喉を痛めて余計声が出にくくなってしまう可能性もあります
正しい形でそのときに必要な声を出せるようにしていきましょう
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